1.素材
ペルシャ素材はイラン国内で作られる天然素材です。それ以外のもの、化成品であったり、イラン国外のものはペルシャ絨毯と呼ぶことが出来ません。主なものは絹、羊毛、木綿の三種類。まずは繊維を糸に紡ぐところから始まります。シルクは中央イランで生産される、光沢に富み、細くしなやかでかつ強靭な素材が使われます。ウールはイラン北部の寒暖の差が激しいホラサン地方やクルデスタン地方のもの。寒い地域で生きる羊から取れるため、保温力が抜群です。イラン国内の各地にあるオアシスでは綿が取れますので、これを絨毯の縦糸や横糸に使い、絨毯の地組織を作っています。

 

2.染色
素材を染めるのに使われる染料も、イラン国内で取れるもの。主に国内に自生する植物を主原料とした染料が使われ、黄色は葡萄の葉、赤みがかった黄色はモクセイソウ、柘榴の皮、キャメルはクルミの殻、茶色はアカシア、黒や褐色は柏の葉、青は藍、赤は茜の根から取られます。ほとんどは上記のように植物由来の染料を使いますが、鮮やかな色、例えば青はインディゴ、赤はコチニールなど、鉱物や昆虫などから取れる染料も使います。

染色は、洗い、染色、洗い の3行程で行われます。まずは素材を洗い、脂分と汚れを取り除きます。この工程は実はとても重要で、素材の洗浄が充分でないと染色ムラや色の定着が薄くなる原因になります。その後、糸を染料に漬け込みます。時間を置く場合や煮沸させるなど、素材や染料によってさまざまな方法が取られます。その後、ミョウバンの液に漬け込み、色を定着させます。最後は余分な染料を洗い、天日干しします。

 

3.織り
方眼紙に描かれた下絵を元に織り上げていきます。方眼紙は絨毯の縦糸横糸が一マスの非常に細かいものです。非常に精密な作業ですので、熟練した職人であっても1日5,000ノット(結び目の数)しか進まないそうです。ちなみに一般的に上質と呼ばれるが、決して珍しくないレベルで1平方メートルあたり100万ノット。その計算で行くと、1平米あたり200日かかる計算です。一般的なサイズですと、2m×3mになるので、1200日ぐらいかかる計算です。

 

4.仕上げ
仕上げに出来上がった絨毯を洗浄、乾燥、シェアリング(刈り込むことによって毛の長さを一定にする)、ブラッシングで完成です。

 

 

イラン製カーペット・ギャベ

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