ギリシャ神話や聖書の記述によると、ペルシャ絨毯の起源は4,000~5,000年前と言われています。ただこれらは、そのような記述があるだけで実際にどうだったのかは分かりません。
ただ、6世紀末には朝貢図にペルシャ絨毯が描かれていること、1949年にソ連の研究者が発見した氷結されたペルシャ絨毯が2500年前のものであると推定されたことなどから、このころには存在していたものと言われています。

7世紀ごろまで古代ペルシャの宗教は、ゾロアスター教でした。気・水・火・地の四元素を万物の素とし、農耕と牧畜を高貴な職業として崇めていましたので、その頃のペルシャ絨毯のデザインもそれらに基づいたものだと言われています。もちろん当時のデザインを知れるような絨毯で、原型を留めて現存しているものはありませんが、現在も当時の生活の面影を残す遊牧民の絨毯に伝承されているデザインに、当時のものを思わせるものがあるそうです。

ペルシャ絨毯の最盛期は16~18世紀の初頭。当時の王様が全国の優れたデザイナーと織り職人を中心部に集め、宮廷職人を育成し、可能な限りすばらしい絨毯を作らせることに力を注いだようです。この時期に作られた名品の数々は未でも美術館の所蔵品として見ることが出来ます。

 

 

イラン製カーペット・ギャベ

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